女友達を女と意識してしまった瞬間

俺は菜々緒みたいに綺麗系でちょっとエロい感じの子が好みでした。

今まで付き合ってきた彼女も綺麗と可愛いで分けた場合、全員…って言っても2人ですが(笑)綺麗系の子でした。

高校からの付き合いの女友達(佳代)がいたんですが、仲はかなり良かったです。

ただ系統が明らかに可愛い系だったので、可愛らしい子だなとは思ってましたが、恋愛の対象外だったので男友達とそう変わらないような関係でした。

俺に彼女がいたときも、佳代に彼氏がいたときもお互いに男女という意識があまりなかったこともあって、特に気にすることもなく普通に連絡とかも取ってましたし、他の友達も含めて複数ででしたが一緒に遊ぶこともありました。

外見はそうですね…吉木りさを幼くした感じですかね(笑)背も小さいしロリウケしそうな子です。

その容姿とは裏腹に男勝りなというか、負けん気が強いというか…気が強いと言ったとこでしょうか?まぁ黙ってれば可愛らしい女の子に写るのかもしれませんが、中身を知ってしまっている俺にとっては仲間、友達以外の何者でもなかったです。

いつものように仲間内で飲み会を開くことになりました。

このときは集まりが悪く、俺の家で4人の家呑みをする予定でした。

普段は大体少なくても5~6人、多ければ10人くらいになったりもします。

盛り上がりに欠ける飲み会になってしまい、しらけてはいないですが今回は早めにお開きにしようといった感じになり、佳代以外の2人は帰ってしまいました。

家呑みっていうのも初めてだったし、気を遣ってくれた部分っていうのもあったんだと思います。

4人で呑んだって言っても、それなりに散らかるわけでして…結局主催者である俺が1人で片付ける羽目になってしまいました。

ところがです…他2人と同様帰ったと思っていた佳代が俺の家に残っていたんです。

狭い空間に2人っきり…今まで腐るほど会ってはいたものの、そんな状況になったのは初めてでしたし、片付けてくれてる姿を見てちょっとドキっとしてしまいました。

普段は強がりというか、気の強い女だなって思っていた佳代が律儀に洗い物までしてくれて…やっぱり女なんだなって思ってしまいました。

よく見るとかなり華奢な佳代…母子家庭ということもあって学生の頃からバイトに明け暮れて大変だったはずなのに、そんな様子は1つも見せず、いつも元気な佳代がボソっと「私たちっていつまでこんな関係で続くのかな?」とか意味深な発言をするもんだからテンパっちゃって「え?」と聞き返した後、何も言えなくなってしまいました。

俺から見ても、佳代から俺を見ても友人以外の何者でもないはず…きっと友達としてこういうバカみたいなことをいつまでやっていられるんだろうという意味で言ったんでしょうが、俺との関係がって意味にも捉えてしまいそうになる自分が恥ずかしかったです。

1人でも平気!私は大丈夫!いつもそんな感じの佳代が、つい漏らした本音…本当はそういう寂しさとか切なさとか、そういう心境を1番よく理解しているのは佳代だったのかもしれません。

何だ…こいつも可愛いとこあるじゃんか(笑)と、内心で思っていたのがどうやら顔に出てたらしく「何?によによしちゃって(笑)どうかした?」と、ズイっと俺の顔を覗き込んでくる佳代の顔が近すぎてドキっとさせられてしまいました。

人の表面だけを見てそいつがどういうやつなのか判断してた俺にとって、こういう裏の一面とか知ってしまうと同情じゃないですが、ほんわかと愛しく思えてしまいます。

タイプではないですが、佳代みたいな子でも出会い方が違ったら恋愛対象にお互いなっていたのかもなと思います。

俺1人が勝手にこんなことを思ってるだけで、佳代にとっても俺はタイプじゃないでしょうからフラれてたかもしれませんけどね(笑)ただ、あれ以来、佳代をどことなく【女】として意識するようになってしまい、不自然な態度になってしまう俺がいるのでした。